Formation Civique。

Publié le par kokods


先日、Formation Civique(市民教育)なるものを、
パリ郊外、コロンブ市で受けてきた。
これは、2003年から施行されたもので、
フランスに暮らすことになる人は、義務として受けなければならない。

朝の9時から始まり、16時には終了。
途中、昼食時に(決しておいしいとはいえない)食事が支給される。
私たちは、チキンとポテトフライ、そしてパンとりんごのコンポートだった。
講習を受けた人は、全部で24人。
そのうち日本人が私を含めて3人。カリブ海周辺から1人。
残りはアフリカ大陸出身者だった。
(受ける場所、日にちによって国の構成は違う。
場所によっては中国人が一番多かったということもあるらしい。)

24人がぎりぎり収容可能な狭い教室(日本の塾教室などにありそうな
簡易なつくりのもの)で、壁に映し出されたプロジェクターを見ながら、
フランス人のマダムが淡々と説明していく。
日本人の通訳をつけてくれるという話だったので、辞書も持参せず、
かなり気楽な面持ちで出向いて見たら、なんと通訳者らしき人はおらず。
日本人女性が他に2人いたので、もしや彼女らのどちらかが通訳者ではと
期待してみたが、むしろ、マダムは彼女らに英語で話しかける始末。
まぁ薄々はそうかなと思ってたけど、やっぱりそうでしたか!
日本人通訳者はいないと!
まぁなんとなく理解はできたからいいけどもね、そういういい加減さが
やっぱりフランス人…と言われるところなんですよ。


ところで、講義内容は「フランスとはどんな国か?」を、
歴史、行政、思想といったものを織り交ぜて説明するというもの。

興味深かったのは、聴講者の反応だ。
宗教、政治、そして女性の人権の話になると、みなさんしゃべるしゃべる。
静かなのは日本人ぐらいだった。
アフリカ諸国の人々には一番敏感な部分ということだろうか。
フランスの祝日は、宗教と密接なつながりがあるのだが、
「ライク※の国なのにそれはおかしい。」などと言い出す人がいれば、
「フランスでは人権は男女平等といってるが、自分はそうは思えない。」
と反論してくる人もいる。
それに対して、説明するマダムもきっと慣れてるのだろう。
冷静に明確に答えていた。

※ライク(laïque):宗教から独立したの意。
「フランスは非宗教的な国である」と第五共和国憲法にも記されている
。 

最後の章で、さまざまな問いに
みんなでYESかNOで答えるというのがあった。
たとえば、「フランスでは外国人に参政権がある。」
答え、NOというように。
中には、「夫は妻も叩いてもいい。」、「父親が家族の長だ。」
「学校に、宗教に関連するものを持って行ってはいけない。」
などという、現代ではおいおいと言いたくなるようなものもある。
でも、そういうことを敢えて書かなければいけないというところに、
移民問題、宗教問題の難しさがあるのだと思う。

移民の多いフランスで、
こういう講義が義務付けられるようになったのには十分うなづける。


フランスに帰化する人は毎年きっと日本より多いと思うのだが、
フランスの人口増加とどうつながるのかとか、
そういえばまだ黒人の議員さんて滅多に見たことがないなぁ
などと考えたりしてたら、あっという間に講習が終わったのだった。


 
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Publié dans 日常生活

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